伊豆天城の森で採取した「黒文字」を中心とした
植物からの恵みをお届けします。
伊豆半島は日本ジオパークに認定されたとおり
小さな島が南方より日本列島にぶつかりできた半島です。
その先には霊峰富士
富士山から伊豆半島の真ん中を南北に連なる天城連山
天城の森には固有のパワー溢れる植物が自生しております。
黒文字の木はかつて江戸幕府に香木として献上されていました。
昔は細い枝先を噛んでほぐし歯ブラシの代わりに使われており、そこから「爪楊枝」ができたと云われています。
今でこそ黒文字の木の殺菌力は科学的成分分析により明らかになっていますが、
先人達は直感的にその力を暮らしの中で生かしてきました。
伊豆では、明治20年に、日本で初めて水蒸気蒸留法により黒文字油の搾油に成功しました。
日本のアロマのパイオニアです。
黒文字の香りはたいへん重宝され、香水や化粧品などの原料の天然香料として海外へ輸出され、
最盛期には伊豆半島に20カ所以上の搾油施設があり産業となっていました。
地域の人々は黒文字の木のことを親しみを込めて
「もんじゃ」と呼んでいました。
しかし戦後の合成香料の急速な普及により、搾油施設は次々と閉鎖され産業も廃れていきました。
時は巡り・・・
人々が「本物」を求める時代に戻ってきた昨今、
天然香料が再び見直され、またこの精油が注目されています。
私達はこの天城連山の恵みの森の環境を守りつつ、
温故知新で地域の産業に繋げることを目標に、
黒文字の採取から精油の製造、商品の企画販売までの6次産業化を目指しています。
脳の記憶を司る部分に直接働きかける香りの世界。
日本人のDNAに響くこの香りはまさに天の城からのプレゼント
きっと思い切り深呼吸したくなることでしょう。